日本ベリサインは2011年11月8日、2011年12月期第3四半期(1~9月)の決算を発表した。SSLサーバー証明書サービス、クライアント認証サービスともに売上げが増加。不採算子会社を売却した効果もあり、前年同期比17.9%の営業増益となった。

 第3四半期の連結業績は、売上高50億3700万円(前年同期比2.8%減)、営業利益11億4300万円(同17.9%増)、経常利益11億9400万円(同21.9%増)、四半期純利益6億1300万円(同8.4%増)だった。減収、増益の主因は、2010年12月に不採算子会社のサイトロックを売却したことによる。

 SSLサーバー証明書サービスの売上高は35億6000万円で、前年同期比で4.1%増加した。1日単位で購入できるSSLサーバー証明書の発売、「シールインサーチ機能(インターネット検索結果にベリサインチェックマークを表示する機能)」をSSLサーバー証明書へ無償バンドルするなどの施策が奏功した。

 クライアント認証サービスの売上高は、前年同期比3.9%増加の13億7400万円だった。スマートフォンやタブレットPC向けの電子証明書発行サービス「ベリサインマネージドPKI for Device」、クラウド型のワンタイム・パスワード・サービス「VIPオーセンティケーション」の売り上げが好調だった。また、在宅勤務を導入する企業の増加に伴い、リモートアクセスの認証を強化するサービス「VIPエンタープライズゲートウェイ」も導入数が拡大した。