カーエアコン用コンプレッサーなどの製造大手サンデンは2011年11月7日、NECが提供する「クラウド指向経理サービス」を使ってグローバル会計システムを構築することを発表した。既に生産拠点の一つであるポーランドの現地法人で稼働済み。今後、日本、欧州、米州、アジアと、稼働する地域を順次拡大し、2015年3月までに19カ国35社へ展開する。

 サンデンが採用した「クラウド指向経理サービス」は、独SAPのERP(統合基幹業務システム)パッケージを使ってNECが構築・運用するサービス。NECが自社向けに2010年10月に稼働させたシステムを基に、顧客企業へサービスとして提供する。

 サンデンは同サービスを利用することで、全世界での会計プロセスとシステムの統一、国際会計基準(IFRS)への対応、グループのITコスト最適化を図る。これらの施策により、中期計画に掲げる「IT戦略見直しによるグローバルマネジメント強化」を実現するとしている。同サービスの導入には、NECのほかアビームコンサルティングが参加した。