写真1●アセスメント結果を表示するStratusphere Fitの画面
写真1●アセスメント結果を表示するStratusphere Fitの画面
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写真2●プロファイルを管理/作成するProfile Unityの画面
写真2●プロファイルを管理/作成するProfile Unityの画面
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 ネットワールドは2011年11月7日、仮想デスクトップ環境(VDI)へのマイグレーション(移行)を支援するツール3製品を発表した。2012年初頭に、環境移行ツールを1ユーザーあたり980円(税別)で提供開始する。11月7日には、これに先行し、アセスメントツールの無償提供を開始した。開発会社は、米Liquidware Labs。

 具体的には、以下の三つの製品を用意した。(1)アセスメントツール「Stratusphere Fit」、(2)自動移行ツール「Profile Unity」、(3)移行後の性能評価ツール「Stratusphere UX」---である。これら三つのツールを使って、物理環境からVDI環境へのマイグレーションを支援する。それぞれの概要は、以下の通り。

サイジング機能を無償提供

 (1)Stratusphere Fitは、アセスメントツールである。アウトプットとして、ユーザーやPCを格付けするとともに、仮想環境に移行した際に必要なリソース容量を割り出して、レポートとして報告する。サイジングに用いる情報としては、CPU使用率やディスクI/Oなど、移行前の物理環境におけるリソース使用率を収集する。

 ソフトウエア構成は、収集データを分析してレポートを作成するサーバーソフトを、仮想アプライアンス(VMware ESX/ESXiまたはXenServer上で動作)の形態で提供する。一方、物理環境ではエージェントソフトがデータを収集する。エージェントの稼働OSは、Windows XP/Vista/7、Windows Server 2003/2008。

 Stratusphere Fitは、自動移行ツールのProfile Unityを購入する意思があるユーザーを対象に、無償で提供する。提供開始時期は、2011年11月7日。

既存環境の設定とデータをVDI環境へ自動移行

 (2)Profile Unityは、自動移行(マイグレーション)ツールである。移行先となるVDI環境(Citrix XenDesktopまたはVMware View)をあらかじめ用意しておくことで、既存の物理環境で使っているユーザープロファイルやユーザーデータを自動的に移行できる。さらに、既存環境からの移行に加えて、新規に作った仮想環境への設定も自動化できる。

 ソフトウエア構成は、アセスメントツールであるStratusphere Fitと同様に、仮想アプライアンスとして提供する移行サーバーソフト(VMware ESX/ESXiまたはXenServer上で動作)と、移行前の物理環境にインストールする専用のエージェントソフト(稼働OSは、Windows XP/Vista/7、Windows Server 2003/2008)で構成する。

 Profile Unityの提供開始時期は、2012年初頭を予定する。価格は、90日間限定で、1ユーザーあたり980円(税別)。最低購入ユーザー数は100。

 (3)Stratusphere UXは、移行後のシステム性能を監視/評価するツールである。提供開始時期や価格などの詳細は未定。