スカパーJSATは2011年11月2日、V-High帯を利用して2012年4月に開始を予定する携帯端末向けマルチメディア放送「モバキャス」の基幹放送局提供事業者であるジャパン・モバイルキャスティング(Jモバ)と、衛星通信サービスの提供について契約したと発表した。

 ジャパン・モバイルキャスティングは、移動受信用地上基幹放送事業者(いわゆるソフト事業者、2012年4月はmmbiによる「NOTTV」がスタート)から提供された番組などのコンテンツを、全国のモバイル端末利用者に届ける放送ネットワークを構築し運営するいわゆるハード事業者である。スカパーJSATは、この放送ネットワークにおける中継回線網として、全国にあるモバキャス用送信所に向けた衛星通信サービスを提供する。

 衛星回線は、全国のモバキャス用送信所への同時配信により、伝送遅延差やSFN(単一周波数ネットワーク)混信を最小限に抑えるために利用する。

 衛星に向けてのアップリンク設備は、サービスの安定化を図るため、複数の拠点(横浜局・茨城局)からのアップリンクが可能となるサイトダイバーシティの構成を採用する。

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