日本郵政グループの郵便事業と郵便局は2011年11月1日、2012年用お年玉付き年賀はがきの販売開始セレモニーを開催し、年賀はがきの商品と年賀状サービスを紹介した。
合わせて、郵便事業と連携して年賀状サービスを展開するネットサービス会社各社がそれぞれのサービス内容を展示した。
2012年向け年賀状サービスの特徴は、SNS連携とスマートフォン対応だ。
年賀状作成のための素材やツールを提供する、郵便事業が運営する年賀特設サイト「郵便年賀.jp」が2012年向けに同日、本格オープンした。今回新たに追加したツールは「しんねんことば」。「新年の抱負、誓いのことば」、「日本を元気にすることば」など6つの「お題」から選んで、マウスを使い、はがき型の入力画面上に、自分の好きな言葉を習字風に入力できる。はがきへの入力のほか、同サイトやmixi/Twitter/Facebookへも投稿できる。
リプレックスが郵便事業と展開するインターネット年賀状サービス「ウェブポ」は同日、Facebookの友達をウェブポ上にリスト状にして呼び出し、年賀状を送りたい友達を選んで簡単に送付できるサービスを追加した。また、電通と郵便事業は、FacebookなどのSNSを通じて国内外にカードや年賀状を郵送できるサービス「Postman」を11月15日に開始する。通常、Facebookは相手の住所が分からないが、サービス会社が仲立ちして相手の住所を確認することで、年賀状を送ることができる。
スマートフォン対応では、郵便年賀.jp上でダウンロード提供する年賀状作成・宛名管理ソフト「はがきデザインキット2012」のアプリ版を提供する。「スマートフォンで撮りためた写真を呼び出して簡単に作成できる」(同社郵便事業部 切手・葉書室 eコマース室兼務 商品開発担当の西村哲課長)と手軽さをアピールした。はがきデザインキット2012のスマートフォン対応アプリは12月1日よりAndroidマーケット/App Storeで無償ダウンロード提供される予定。
SNS「mixi」上の交流が主で、住所を知らない相手へ年賀状を送付できるサービス「ミクシィ年賀状」(11月下旬開始予定)もスマートフォン対応を予定する。ミクシィ年賀状を運営するフレンゾの佐藤圭太朗社長は、「大きな画面で作成しやすい。7月現在、1535万人のmixiアクティブユーザーのうち、400万人以上がスマートフォンから利用している。ミクシィ年賀状をスマートフォンから使う人は多いはず」と期待する。
2012年向けお年玉年賀状の発行枚数は、前年と同規模の約38億2000万枚を予定する。販売期間は11月1日から2012年1月13日まで。
- 郵便年賀.jp
- ウェブポ
- Yahoo!Japan年賀状
- Postman(2011年11月15日以降正式オープン)