北國銀行は2011年10月28日、Windowsで動作する日本ユニシス製勘定系システム「BankVision」の採用に向けて検討を始めると発表した。2015年1月の稼働を目指す。BankVisionの導入によって、業務の効率化やBCP(事業継続計画)の強化、サービス向上などを実現する。

 北國銀は現在、日本IBM製メインフレームで操作する勘定系システムを利用しており、同社に勘定系システムの運用をアウトソーシングしている。現行システムの老朽化に伴い、同じくIBMユーザーの千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行とシステム共同化プロジェクト「TSUBASAプロジェクト」を組成。コールセンターやCRM(顧客関係管理)といった周辺システムの共同化を進めてきた。今回の契約締結により、北國銀は勘定系についてはIBMユーザーとの共同化を見送ることになりそうだ。

 日本ユニシスのBankVisionは、稼働予定を含め百五銀行、十八銀行、筑邦銀行、佐賀銀行、紀陽銀行、山梨中央銀行、鹿児島銀行、スルガ銀行の8行が採用している。北國銀行が導入を決めれば9行めとなり、日本ユニシスにとっては「悲願の二桁、10行獲得」(同社幹部)にようやく王手をかけることになる。