米Googleは米国時間2011年10月28日、テレビ向けソフトウエアプラットフォーム「Google TV」の新版をリリースすると発表した。まずは10月31日の週のはじめにソニー製の機器で提供し、その後間もなくスイスLogitech International製の機器でも提供される。今後数カ月以内にソフトウエアアップデートを発表し、複数のパートナー企業による新製品も明らかにするとしている。

 新版ではユーザーインタフェース(UI)を簡素化し、インターネットへのアクセスやWeb動画コンテンツの検索を容易にした。またYouTubeの動画や、米Amazon.comや米Netflixなどのオンデマンドコンテンツについて同時検索を行えるようにした。

 Android Marketを通じて開発者がGoogle TV向けアプリケーションを配布できるようにしたことも新版の特徴としている。スマートフォン/タブレット向けのタッチスクリーン/GPS/電話機能を必要とするものは、Google TVでは動作しない。そのため当初提供するアプリケーションの数は限られるが、すでに多くの開発者がGoogle TV用のアプリケーションを開発しているという。

 こうしたアプリケーションを使うことで、例えば、ケーブルテレビや衛星テレビ、オンデマンド配信サービスなどのコンテンツを一覧し、推奨機能を使って視聴コンテンツの提案などを受けられるようになる。

 Google TVは、テレビの視聴体験とWebの利便性を融合することを目指し、Googleが2010年5月に発表したソフトウエアプラットフォーム。同年10月から米国でソニー製の対応テレビやBlu-ray Discプレーヤー、Logitech製のセットトップボックス(STB)などが発売されたが、英メディア(Financial Times)は、複雑な操作性や魅力的なコンテンツが用意されなかったことで、売れ行きは良くなかったと伝えている。

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