米Strategy Analyticsが米国時間2011年10月27日にまとめた調査結果によると、同年第3四半期における世界のスマートフォン出荷台数は1億1700万台で、前年同期と比べ44.4%増加した。韓国Samsungが米Appleからベンダー首位の座を奪った。
ベンダー別の出荷台数を見ると、Samsungは2780万台で市場シェア23.8%を占めた。Appleは1710万台でシェア14.6%にとどまった。フィンランドNokiaは1680万台で、シェアは14.4%だった。
Appleの出荷台数は前年同期から21%増加したものの、過去2年間では最も低い伸び率となった。消費者が新モデル「iPhone 4S」の発売を待ったことや、Samsungの人気機種「Galaxy S2」による攻勢、および一部主要国の景況の激しい変動が影響したと、Strategy Analyticsは分析している。
携帯電話全体の世界出荷台数は3億8990万台で、前年同期を14.2%上回った。Nokiaは前年同期と比べ出荷台数が3%減少したが、市場シェア27.3%で首位を維持した。2位のSamsungは、同社として過去最大のシェア22.6%を獲得した。3位に韓国LG(シェアは5.4%)、4位に中国ZTE(同4.7%)、5位にApple(同4.4%)が続いた。
■表1 2011年第3四半期のベンダー別 世界スマートフォン出荷台数とシェア(単位:100万台) ベンダー 2010年Q3 2011年Q3 2010年Q3 2011年Q3 出荷台数 市場シェア Samsung 7.5 27.8 9.3% 23.8% Apple 14.1 17.1 17.4% 14.6% Nokia 26.5 16.8 32.7% 14.4% その他 32.9 55.3 40.6% 47.3% 合計 81.0 117.0 100.0% 100.0% 出典:Strategy Analytics
■表2 2011年第3四半期のベンダー別 世界携帯電話出荷台数とシェア(単位:100万台) ベンダー 2010年Q3 2011年Q3 2010年Q3 2011年Q3 出荷台数 市場シェア Nokia 110.4 106.6 32.3% 27.3% Samsung 71.4 88.0 20.9% 22.6% LG 28.4 21.1 8.3% 5.4% ZTE 14.0 18.5 4.1% 4.7% Apple 14.1 17.1 4.1% 4.4% その他 103.2 138.6 30.2% 35.5% 合計 341.5 389.9 100.0% 100.0% 出典:Strategy Analytics
また米IDCが同日発表した世界の携帯電話市場に関する調査結果では、同年第3四半期の携帯電話出荷台数は3億9370万台で前年同期比12.8%増加した。成熟市場を中心にスマートフォンの伸びが減速したため過去2年間で2番目に低い成長率となったが、同社の事前予測である9.3%増を上回った。
■表3 2011年第3四半期のベンダー別 世界携帯電話出荷台数とシェア(単位:100万台) ベンダー 2010年Q3 2011年Q3 出荷台数 出荷台数 市場シェア 出荷台数 市場シェア 増減率 Nokia 110.4 31.6% 106.6 27.1% -3.4% Samsung 71.4 20.5% 87.8 22.3% 23.0% LG Electronics 28.4 8.1% 21.1 5.4% -25.7% ZTE 12.1 3.5% 19.1 4.9% 57.9% Apple 14.1 4.0% 17.1 4.3% 21.3% その他 112.5 32.2% 142 36.1% 26.2% 合計 348.9 100.0% 393.7 100.0% 12.8% 出典:IDC
[Strategy Analyticsのプレスリリース1]
[Strategy Analyticsのプレスリリース2]
[IDCのプレスリリース]
当初、表1および表2の「市場シェア」の項目のところに「2011年Q3」が二つありましたが、片方は「2010年Q3」でした。また、表3の「2010年Q3」と「2011年Q3」が逆でした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2011/11/01 14:45]