NIKSUN IntelliNetVCRの外観
NIKSUN IntelliNetVCRの外観
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 SCSK(旧住商情報システム)は2011年10月28日、ネットワークフォレンジック装置の新製品「NIKSUN IntelliNetVCR」を販売開始した。既存のラックマウント型製品が備えていたデータ分析機能を外部ソフトウエアとして外出しし、パケットキャプチャ専用装置として小型化した。開発会社は、米NiKSUN。

 NiKSUNは、ネットワークフォレンジック装置のベンダーである。特徴は、DWH(データウエアハウス)技術とBI(ビジネスインテリジェンス)技術を活用することで、ネットワーク上を流れるパケットのすべてを保存し、高速に分析できるようにしている点である。特定データだけでなく全パケットを保存することで、データ分析の自由度が増す。

 既存製品はいずれも、必要なソフトウエアをすべて含んだラックマウント型のアプライアンス(Windows)として提供。これに対し、今回新たにラインアップに加えたIntelliNetVCRは、データ分析機能をWindowsアプリケーションとして外出しし、パケットのキャプチャ/格納専用装置として小型軽量化した。運用時には、本体とは別にデータ分析用のPC(Windows)が必要。

 本体の大きさは、幅180×高さ44×奥行180mmの手のひら大で、重さは1.29kg。小型軽量であるため、監視したいネットワークセグメントの現場に容易く装置を運んで設置できる。操作性もよく、本体に取り付けられたボタン一つでキャプチャを開始/停止できる。ネットワークポートは、監視用と管理用に二つ装備する(1000BASE-T)。電源供給はACアダプタ(AC 100-220V)である。

 搭載するストレージの種類に応じて、SSD(160Gバイト)を搭載した高性能モデル「300S」と、HDD(320Gバイト)を搭載した標準モデル「300H」を用意した。それぞれの価格(税別)は、SSD搭載の300Sが229万8000円、HDD搭載の300Hが148万8000円。