カナダResearch In Motion(RIM)がタブレット端末向けの次期OS「BlackBerry PlayBook OS 2.0」のリリース時期を延期することが明らかになった。同社のPlayBook担当上級副社長David Smith氏が現地時間2011年10月25日の夜遅くに公式ブログで明らかにした。正式リリースは2012年の2月を見込んでいる。「開発者、企業顧客、エンドユーザーの期待に十分に応えるため、難しい決定をしなければならなかった」という。

 同社は1週間前の10月18日に開発者会議を開き、PlayBook OS 2.0の次となる「BlackBerry BBX」(スマートフォンとタブレットの統一OS)を発表したばかり。米メディア(Wall Street Journal)によると、RIMは10月中にもPlayBook OS 2.0正式版を公開すると約束していた。また、目玉になるはずだった「BlackBerry」メッセンジャー機能の追加は、Smith氏のブログによれば、PlayBook OS 2.0では先送りとなる。ただし「BlackBerry Bridge」機能を使ってBlackBerryと接続すれば、これまで通りBlackBerryの機能をPlayBookの大画面で利用できるという。

 PlayBook OS 2.0のクローズドベータ版は、早期導入者プログラム(EAP)を通じて企業ユーザーに配布する。開発者には、新OSベータ版だけでなく、ソフトウエア開発キット(SDK)も配布する。SDKは今後数カ月かけてアップデートし、ユーザーインタフェース(UI)フレームワーク「BlackBerry Cascades」などを利用可能にする。

 なお10月18日の開発者会議で発表したPlayBook OS 2.0の後のBlackBerry BBXについては、リリース時期など具体的な予定を明らかにしていない(関連記事:RIM、スマホとタブレット用の統一OS「BlackBerry BBX」を発表)。

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