図1●IPAmj明朝フォントの収録文字(IPAの資料より引用)
図1●IPAmj明朝フォントの収録文字(IPAの資料より引用)
[画像のクリックで拡大表示]
図2●文字情報一覧表はWeb上で閲覧できるほか、CSVファイルとしてもダウンロードできる
図2●文字情報一覧表はWeb上で閲覧できるほか、CSVファイルとしてもダウンロードできる
[画像のクリックで拡大表示]

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は2011年10月26日、人名漢字など約6万文字を収録した「IPAmj明朝フォント」を無償公開した。住民基本台帳ネットワークシステム統一文字などとの対応関係をまとめた文字情報一覧表の正式版も同日公開した。

 IPAmj明朝フォントは、戸籍統一文字や住民基本台帳ネットワークシステム統一文字を網羅した、5万8712文字のフォント。このほど内閣官房情報通信技術(IT)担当室、経済産業省とともに行っていた検証が終了し、正式版として公開した。

 IPAでは、今回のフォントおよび文字情報一覧表により「行政機関や行政機関内のシステム毎に外字を作成していた文字の相互参照が可能になり、住民の利便性向上や行政機関の効率化が期待される」としている。

 IPAmj明朝フォントは、オープンソースライセンスである「IPAフォントライセンス」のもとで配布されており、配布条件を守れば商用を含めた無償利用だけでなく、改変や再配布も可能。文字情報一覧表はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス 2.1「表示、継承」を採用しており、こちらも条件を順守すれば改変や再配布も可能となっている。

 IPAmj明朝フォントおよび文字情報一覧表は、IPAが運営するオープンソース情報データベースサイトOSS iPediaからダウンロードできる。