オープンソースソフトウエア(OSS)の運用管理ツール「Hinemos」が2012年4月にも、パブリッククラウドの管理機能を搭載することが分かった。これにより、社内にある従来システムやプライベートクラウドだけでなく、パブリッククラウドを含めたハイブリッドクラウド環境でも、統合的にジョブを管理できたりデータを連携できたりするようになる。
ハイブリッドクラウドの統合管理機能は商用製品でも対応が始まったばかりで、OSSでの対応はHinemosが初めてという。パブリッククラウドはまず米アマゾン ウェブ サービスのIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)である「Amazon EC2」に対応する。順次、ニフティやインターネットイニシアティブ(IIJ)、米IBMが提供するパブリッククラウドを追加していく。
Hinemosは2004年からNTTデータが開発・提供するOSS(関連記事)。ジョブ管理機能を搭載したことが特徴で、現在はプライベートクラウドといった仮想化環境でも利用できるようにサーバー仮想化やネットワーク仮想化にも対応している。2006年からユーザー企業でも利用され始め、町田市や大日本印刷などでの採用実績がある。