写真●米ジョイエントのジェイソン・ホフマン最高技術責任者(左)、ファーストサーバの磯部眞人代表取締役(右)
写真●米ジョイエントのジェイソン・ホフマン最高技術責任者(左)、ファーストサーバの磯部眞人代表取締役(右)
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 ファーストサーバは2011年10月25日、米ジョイエントと提携し、同社の技術を活用したパブリッククラウドサービス「Z Cloud」を開始した。米ジョイエントが独自に開発したOSやミドルウエアを使うことで、性能を高めたという。

 「スマートフォンが急増し、突発的なアクセス増が発生しやすくなっている。それにも耐えうる新しいクラウドが必要だ」と、ファーストサーバの磯部眞人代表取締役は話す(写真)。

 Z Cloudは、ジョイエントのクラウド向け管理ソフト「SmartDataCenter」を使って構築したサービスである。OSには、ジョイエントが独自に開発したOS「Smart OS」を採用。ディスクやメモリーへのI/Oを高速化する仕組みを備える。突発的なアクセスが発生した場合には、CPUリソースを自動的に変更する。これにより、レスポンスの低下やサービス停止を防ぐ。料金は、1時間8.1円からである。

 同時に、サーバーで動作するJavaScript用ミドルウエア「Node.js」を、PaaSとして提供することも発表した。Node.jsのPaaSは国内では初めてという。サービス名は「Node Ninja」。まずはベータ版として提供を開始する予定である。

 Z Cloudのターゲットは、ECサイトやゲームを運営する企業、メディア関連の企業など。2014年末までに25億円の売り上げを目指す。