写真●DREAMTRAIN/EXに追加された新業務ソフト「CRM」の画面例。
写真●DREAMTRAIN/EXに追加された新業務ソフト「CRM」の画面例。
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 NECは2011年10月25日、中堅・中小企業向けERPソフト「DREAMTRAIN/EX」の廉価版「ベースモデル」を販売開始した。これまで標準機能として提供してきた機能の一部をオプション扱いとして価格を下げた。価格(税別)は、「販売」が20万円から、「会計」が25万円から、「人事給与」が25万円から、「CTI」が30万円から、「CRM」が30万円から。

 DREAMTRAIN/EXは、中堅・中小企業向けのERPソフトである。互いにデータを共有する、販売、会計、人事給与、CTI(コールセンター)、CRM(顧客関係管理)の5個の業務ソフトで構成する。Windows環境で動作し、クライアント/サーバー型またはスタンドアロンで利用できる。スタンドアロン環境向けに、無償で使えるDBMSとして、SQL Server Express Editionを添付している。

 今回、これまで一種類だった製品構成を、年商5億~10億円の中小企業に向いた「ベースモデル」と、年商10億~50億円の中堅企業に向いた「スタンダードモデル」に分割した。両モデルの違いは、標準で搭載する機能である。自由帳票機能など、スタンダードモデルが標準で備える機能の一部が、ベースモデルではオプションとなる。最小構成価格は、販売業務ソフトのスタンダードモデルが100万円であるのに対して、ベースモデルは20万円と、5分の1である。

 なお、CRM機能は、今回新たに追加した業務ソフトである(写真)。会員管理用や営業日報用、機器メンテナンスや工務店管理など、業種/業務別のテンプレートを各種用意している。オリジナルの入力画面や出力画面も簡単に作成できる。検索結果を集計してグラフ表示する分析機能や、条件で絞り込んだ顧客にメールを送信する機能も搭載する。オプションにより、外出先からスマートホンやタブレット端末で利用することができる(Android標準ブラウザやiPad/iPhone用Safariから利用する)。