フィールドワークスは2011年10月24日、中小企業向けにPHPなどの軽量言語から利用できるようにしたPDF帳票開発ツールの新版「Field Reports 1.3」を販売開始した。新版では、稼働環境と開発言語を拡大した。

 Field Reportsは、業務アプリケーションからPDF形式の帳票を自動生成できるようにする開発コンポーネント。あらかじめPDF形式のテンプレートを作成しておき、テンプレートに対して項目名と値をセットすることによって、個々の帳票を生成する。テンプレートは、Adobe AcrobatなどのPDF作成/編集ソフトで作成する。

 最大の特徴は、軽量プログラミング言語(Python、Ruby、Perl、PHP)から利用できることだ。これら言語向けに拡張ライブラリを用意している。プログラム内で項目名と値を指定することで、内部的にいったんJSON形式のデータに変換した後、テンプレートを用いて帳票を生成する。このほか、テンプレートとJSONデータを引数で指定して帳票を生成するコマンドラインプログラムも用意している。外部プロセスとして呼び出すことで、任意の言語から利用できる。

 新版では、稼働OSとして従来のLinux版とMac OS X版に加えて、新たにWindows版を追加した。さらに開発言語も拡大。軽量言語(Python、Ruby、Perl、PHP)に加えて、新たにJava環境と.NET Framework環境を追加した。Java言語や.NET向けの各種言語などを用いて開発できるようになった。

 作成できる帳票の種類に応じて、二つのエディションを用意した。基本パッケージの「Standard」はフル機能版で、複合帳票(表紙と帳票本体で構成する帳票)と連続帳票(複数枚で構成する帳票)を作成できる。価格は12万6000円(税込み)。機能限定版の「Lite」は、出力できる帳票を単票(ページ数固定の帳票)に限定した。価格は5万2500円(同)。