写真●チラシの価格情報が表示される
写真●チラシの価格情報が表示される
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 大日本印刷の子会社であるアットテーブルは2011年10月21日、自宅にある食材やスーパーのチラシ情報と連動させた献立システム「チラシdeレシピ」を開発したと発表した。システムの使い勝手や集客効果を検証するために、2011年10月21日~12月27日に北海道のスーパーである北雄ラッキーの20店舗を対象に実証実験を行う。

 チラシdeレシピは、Android OSを搭載したスマートフォン、またはiPhoneで動作するアプリケーション。ユーザーがアプリから自宅にある食材を選ぶと、その食材を使った献立が表示される。好みの献立を選択すると、必要な食材の一覧と調理方法が表示される。

 食材の中でスーパーのチラシに掲載されている商品については、「チラシ」マークが表示される。その食材を選択すると、チラシに掲載されている価格情報などを見ることができる(写真)。食材情報は、登録ボタンを押すことにより、買い忘れ防止のための買い物リストに登録される。

 アットテーブルによれば、ユーザーは献立を考える煩わしさから解放され、スーパーは新聞のチラシを見ない層に商品を訴求できるメリットがあるという。アットテーブルはシステムの利用料を得ることで、収益を上げたい考え。同社はこのシステムを2012年6月までに実用化して食品スーパーに提供することで、2015年度までに10億円の売り上げを目指すという。