米Microsoftは米国時間2011年10月20日、2012会計年度第1四半期(2011年7~9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比7%増の173億7200万ドルとなり、第1四半期としては過去最高を記録した。純利益は57億3800万ドルで前年同期と比べ6%増加。希薄化後の1株当たり利益(EPS)は0.68ドルで同10%増、営業利益は72億300万ドルで同1%増となった。

 最高執行責任者(COO)のKevin Turner氏は「Office、SharePoint、Exchange、Lyncが引き続き好調のほか、Office 365、Dynamics CRM Online、Windows Azureなどのパブリック/プライベートクラウドサービスの需要も伸びた」と述べている。

 事業別の売上高は、サーバーおよびツール関連事業が42億5000万ドルで、前年同期比10%増。同部門は6四半期連続で2桁増加を記録した。また前期に1%減を記録していたWindowsおよびWindows Live事業は、48億6800万ドルで同2%増となった。「Office 2010」などを手がけるビジネス部門は56億2200万ドルで同8%増。

 このほか、ゲーム機「Xbox 360」やコントローラ「Kinect」などを手がけるエンターテインメント関連事業が19億6300万ドルで9%増。検索エンジン「Bing」などのオンラインサービス事業は6億2500万ドルで同19%増加した。同事業の営業損益は4億9400万ドルの赤字だが、赤字額は前年同期の5億5800万ドルから縮小した。

 今後の見通しについては、「Windows 7、Windows Phone 7.5、Xbox、Kinectなどの素晴らしい消費者向け製品がそろっており、年末商戦に期待している」としている。また10月にインターネット通話サービス大手、Skype Globalの買収を完了しており、第2四半期(2011年10~12月)からはSkypeの業績も計上する。2012会計年度通期(2011年7月~2012年6月)の営業費用は、Skype買収関連の費用も計上することから286億~292億ドルになると予想している(関連記事:米マイクロソフトがスカイプの買収を完了)。

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