米Appleは同社のWebサイトで、先日死去した同社共同設立者Steve Jobs氏に対して世界中の人々から寄せられた追悼メッセージを掲載した。

 メッセージは、Appleの電子メールアドレス「rememberingsteve@apple.com」宛てに送信されたもので、同氏の個人的な友人や仕事仲間、Apple製品のユーザーなど、100万人以上が言葉を寄せているという。AppleはJobs氏が亡くなった現地時間2011年10月5日から同氏の遺影をホームページに掲げ(関連記事:Apple共同設立者で前CEOのSteve Jobs氏が死去)、同氏への思いや追悼の言葉を共有したい人のためとして同アドレスを公開していた。

 また米メディア各社の報道(Los Angeles TimesWall Street JournalNew York Timesなど)によると、10月19日にApple本社で同氏の追悼式が開催され、世界中のApple社員にその様子がストリーミング配信された。Apple直営店は追悼式に合わせて数時間臨時閉店した。式典には今年8月にJobs氏の後継として最高経営責任者(CEO)に就いたTim Cook氏、同社取締役で米Intuit会長のBill Campbell氏、元米副大統領Al Gore氏などが出席し、歌手のNorah Jones氏と音楽グループColdplayが歌や演奏を披露した。

 Jobs氏は1976年にAppleを共同設立し、経営方針の意見対立などにより一時同社を離れたが、97年に復帰後は数々のヒット商品を生み出し、Appleを時価総額で全米第2位の企業へと成長させた。長年にわたって病と闘い、2004年に膵臓がんの手術を、2009年に肝臓移植手術を受けた。2011年1月から休養に入っていたが、8月24日にCEOを辞任し、10月5日に56歳で亡くなった。