富士通は2011年10月19日、デンソーのシステム子会社であるデンソーITソリューションズと共同で、デンソーグループの国内約50社が利用するプライベートクラウドを構築していると発表した。2011年7月から順次稼働している。富士通によれば国内最大級のプライベートクラウドになるという。

 各部門の業務アプリケーションやメール、グループウエアなどが稼働する約3000台のサーバーを仮想化技術を使って減らす。これにより、サーバーの更新にかかる費用の半減などを目指す。運用効率も高まり、利用者にコンピュータリソースを提供するまでの期間も従来の3分の1に短縮できる見込みだ。

 デンソーITソリューションズがグループ各社にリソースを提供し、利用料金を徴収する形態を採用する。情報漏えいや災害対策などを強化するため、サーバーはデンソーITソリューションズのデータセンターに集約する。