米Intelは米国時間2011年10月18日、同年第3四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比28%増の142億3300万ドルとなり、6四半期連続で過去最高を更新した。純利益は同17%増の34億6800万ドル(1株当たり利益は65セント)、営業利益は同16%増の47億8500万ドル。粗利益率は63.4%で、前年同期から2.6ポイント低下した。

 社長兼最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏は、「売上高が初めて140億ドルを超えるなど記録的な四半期。2桁成長のノートパソコン向け製品がけん引したほか、モバイルやクラウドコンピューティングの継続的成長によってデータセンター向けも引き続き伸びている」と述べている。

 当期の売上高を事業別に見ると、パソコン向け事業が94億1700万ドルで前年同期に比べ22%増となった。データセンター向け事業は25億1200万ドルで同15%増、その他のIntelアーキテクチャー事業は13億6800万ドルで同68%の増加。Atomプロセッサおよびチップセット関連が2億6900ドルで同32%減だった。またセキュリティソフト子会社のMcAfeeや、組み込みシステム向けOSのWind River Systemsを含むソフトウエアおよびサービス事業は約8.2倍の5億4100万ドルとなった。

 当期の売り上げを地域別に見ると、アジア太平洋地域が前年同期比26%増の80億5000万ドル、米大陸が同35%増の30億1700万ドル、欧州が同37%増の18億1400万ドル、日本が同19%増の13億5200万ドルだった。

 併せて発表した第4四半期の売上高見通しは、147億ドル(プラス/マイナス5億ドル)で、粗利益率は65%(プラス/マイナス数ポイント)と予想している。

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