米Appleは米国時間2011年10月18日、2011会計年度第4四半期(2011年7~9月期)の決算を発表した。売上高、純利益ともに第4四半期としては過去最高となった。売上高は282億7000万ドルで前年同期の203億4000万ドルから39%増加。純利益は66億2000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は7.05ドル)で、前年同期の43億1000万ドル(同4.64ドル)から54%増加した。

 当期の製品出荷台数は、スマートフォン「iPhone」が1707万台と前年同期から21%増加し、タブレット端末「iPad」は約1112万台で同166%増加した。「Macintosh」パソコンは同26%増の489万台。携帯型メディアプレーヤー「iPod」は662万台で同27%減少した。

 当期の売上高を地域別に見ると、米大陸が96億5000万ドルで前年同期から34%成長、欧州が74億ドルで同36%増加した。日本は11億1000万ドルで同21%減少した。アジア太平洋地域は65億3000ドルで同139%急伸した。

 通期(2010年10月~2011年9月)の売上高は1082億5000万ドル、純利益は259億2000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は27.68ドル)となった。

 同社最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏は、「2011会計年度を強力な四半期で締めくくったことはたいへん喜ばしい。新製品『iPhone 4S』に対するユーザーの反応もすばらしく、ホリデーシーズンに向けて大きく勢いづいている。また当社は全力で商品供給に取り組んでいる」と述べた。

 2012会計年度第1四半期(2011年10~12月)の見通しについて、同社最高財務責任者(CFO)のPeter Oppenheimer氏は、売上高を約370億ドル、希薄化後1株当たり利益を約9.30ドルと予測した。

 米メディアの報道(Forbes)によると、アナリストらは第4四半期の売上高を297億ドル、純利益を69億ドル(1株当たり利益が7.39ドル)と予測しており、Appleの報告はこれを下回った。決算発表を受け、同社株価は時間外取引で5.93%下落した。

[発表資料(プレスリリース)]
[決算概要(PDF)]