LAPLINK 13の画面(リモートコントロール中に文字や線を書き込んだところ)。
LAPLINK 13の画面(リモートコントロール中に文字や線を書き込んだところ)。
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 インターコムは2011年10月18日、遠隔地のPCを手元のPCからリモート操作するソフトの新版「LAPLINK 13」を発表した。同年11月11日に出荷する。新版では、表示速度を50%高めたほか、画面に手書き文字やポインターを表示できるようにするなど機能を強化した。価格は、店頭パッケージ版の2台ライセンスが、1万6590円(税込)など。

 LAPLINKは、Windows PCのリモート操作ソフトである。デスクトップのGUI画面をリモート転送し、ウインドウ内または全画面で表示し、マウスやキーボードで操作する。操作される側と操作する側に、それぞれのモジュールをインストールして利用する。遠隔地のサーバー管理や、ヘルプデスク、サービスデスク業務などの用途に適する。

 今回の新版では、プロトコルを刷新して画面表示速度を50%向上させた。この結果、1024×768ドットで24ビットフルカラーのJPEG画像を連続して20枚表示させるのに要する時間は、20.3秒(5回測定の平均値)になったという。

画面上に手書きで操作指示が可能に

 新版では、いくつかの機能も強化、追加した。

 ヘルプデスク向け新機能としては、アプリケーションの使い方を教える際に、操作されるPCのWindows画面上に、文字や線などを自由に書き込めるようにしたほか、レーザーポインターのように画面上の位置を指し示すことができるようにした。また、操作されるPC側のマウスカーソルの動きを、操作する側から確認可能になった。さらに、操作内容を録画できるようにした。

 サーバー管理向け新機能としては、セーフモードで起動させたPCをリモート操作できるようにしたほか、リモート操作中に対象サーバーを再起動し、自動的に再接続できるようにした。また、リモート操作中のPCから、さらに別のPCへ接続する多段接続が可能になった。

 ライセンスは、ソフトウエアをインストールするPCの台数で決まる。操作するPCと、操作されるPCで、最低でも2台分のライセンスが必要になる。ソフトウエアは、操作される側のモジュールと操作する側のモジュールの二つに分かれており、1台分のライセンスで、どちらか一方あるいは両方を利用できる。稼働OSは、Windows XP/7、Windows Server 2003/2008。