日本NCRは2011年10月18日、小売店向けのコンパクトな一体型POS端末「NCR RealPOS 23」を出荷した。本体にプリンターを組み込んだほか、タッチパネルだけで操作できるようにすることで、設置面積を減らした。価格はオープンだが、目安は80万円程度から。
NCR RealPOS 23は、どこにでも置けるコンパクトさを追求したPOS端末である。特徴は、レシート印刷用の熱転写プリンターを本体に内蔵していることと、一体型ディスプレイのタッチパネルだけで全操作ができること。これらにより、プリンターやキーボード/マウスを設置する場所が要らなくなる。
日本NCRにとって、本体にプリンターを組み込んだ一体型のPOS端末を製品化したのは、今回が初めて。従来モデル「NCR RealPOS 22」では、モジュール型の部品構成を採用しており、プリンターは着脱式だった。NCR RealPOS 23ではさらに、タッチパネルを静電容量方式とするとともに大型化し、タッチパネルだけで操作できるようにした。
ディスプレイの大きさに応じて、より小さな12インチ大のモデルと、広い面積によって操作性を高めた15インチ大のモデルの二種類を用意した。外形寸法と重さは、12インチ大のモデルが、幅320×高さ432×奥行369mmで17.9kg。15インチ大のモデルが、幅368×高さ510×奥行369mmで19.0kg。
主な仕様は、以下の通り。OSは、Windows Embedded POSReady 2009。CPUは、Celeron 900。メモリーは、DDR3 1Gバイト(最大4Gバイト)。電源容量は150Wで、UPSを備える。プリンターの用紙幅は58mmまたは80mmで、印刷速度は300mm/秒。搭載ポートは、キャッシュドロア接続用ポート×1、USBポート×5(最大8)、シリアルポート×4、PS/2ポート×1、DVIポート×1、VGAポート×1、1000BASE-T×1。