米携帯電話業界団体のセルラー通信工業会(CTIA)と米連邦通信委員(FCC)および消費者団体Consumers Unionは米国時間2011年10月17日、携帯電話ユーザーが予想以上に高額な携帯電話料金の請求書を受け取る「Bill Shock(高額請求ショック)」に対する業界自主規制ガイドライン「Wireless Consumer Usage Notification Guidelines」を発表した。

 同ガイドラインでは、携帯電話ユーザーが契約している音声サービスやデータサービスの使用上限に近づいた場合と達した場合に、無料の通知を配信することを定めている。CTIAに加盟する無線通信事業者は、2012年10月17日までに音声、データ、テキストメッセージング、国際ローミングのうち2つ以上のサービスに関する通知を配信し、2013年4月17日には全サービスについて通知配信を導入する。

 米国では、ユーザーが契約プランの上限を超えていることを認識せずに使用を継続し、金額が急に上がった請求書が送られてきて初めて従量制の通信料が追加で課金されたことに気づくという問題が多く報告されている。Consumers Unionの調査によると、米国携帯電話ユーザーの約5分の1が、昨年、高額請求ショックを経験した。またFCCには、国際データおよびテキスト通信料として3万4000ドル以上を請求された女性や、無料データダウンロードの期限切れを知らずに1万8000ドル課金された男性からの苦情などが寄せられている。

[発表資料(CTIAのプレスリリース)]
[発表資料(FCCのプレスリリース)]