BI NavigationStudioの画面例。
BI NavigationStudioの画面例。
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 DTSは2011年10月17日、ガイダンスの指示に従うだけで業務データを分析できる業務現場向けのBI(Business Intelligence)ソフト「BI NavigationStudio」を発表した。2011年12月に出荷する。価格は、300万円(税別)から。販売目標は、2012年度に20セット、2014年度までの3年間で150セット。

 BI NavigationStudioは、BIの専門家ではない現場担当者でも、日々発生するデータを容易に分析できるようにしたBIソフト。画面上に表示されるフローやガイダンスなどの指示に従ってデータ入力やボタン選択を行うだけで、主要なデータ分析手法である「RFM分析」「ABC分析」「デシル分析」によるデータ分析ができる。

 今回、DTSのBIソフト「データスタジオ@WEB」を、日立製作所の業務ナビゲーション・ポータル作成ソフト「uCosminexus Navigation Platform」と連携させた。データスタジオ@WEBのBI機能の操作を、uCosminexus Navigation Platformのナビゲーション機能を使って支援する。これにより、データスタジオ@WEBが備えていないフローやガイダンスの指示が可能になった。

 なお、uCosminexus Navigation Platformは、業務のフローをアイコンと線で可視化するとともに、業務フローの推移に応じて取るべき行動を、フローの流れに応じてその都度リアルタイムにナビゲーションするソフトで、ポータル画面をビジュアル開発できる。今回、DTSがBIツール連携用のテンプレートを作成し、ナビゲーション付きBIシステムとしてパッケージ化した。

 標準で備えるデータ分析手法の概要は、以下の通り。(1)RFM分析は、顧客のこれまでの購買情報や購買履歴から、優良顧客を抽出する。Recency(最終購買日)、Frequency(購買頻度)、Monetary(累計購買金額)を分析軸とする。(2)ABC分析は、管理対象を、重要な順にA、B、Cの3ランクに分け、重要度に応じて管理する。(3)デシル分析は、全顧客を購入金額の高い順に10等分し、その売上構成比を分析する。

 BI NavigationStudioの稼働環境は、Javaアプリケーションサーバー。エンドユーザーは、Webブラウザで利用する。