NECは2011年10月17日、ファーストリテイリングが新たにオープンした「ユニクロ ニューヨーク5番街店」で、NECのデジタルサイネージシステムが採用されたと発表した。新店舗がオープンした2011年10月14日から稼働を開始している。10月21日にオープンする「ユニクロ ニューヨーク34丁目店」でも採用される予定という。
採用されたデジタルサイネージのディスプレイは46インチ型ディスプレイを縦4面に重ねて構成したものなど、2店舗合計で430面になる(写真1、写真2)。表示するコンテンツは、商品やモデルの映像などユニクロの店内広告である。多彩な空間演出とポスターからの置き換えによるコスト削減の両方を狙っているという。
配信システムはNECの「PanelDirector」をプライベートクラウド型で提供しており、NECが運用を担当している。ディスプレイはNECディスプレイソリューションズの「MultiSync X461UNV」などを採用している。配信システムからネットワーク経由で受け取ったコンテンツをディスプレイに表示するSTB(セットトップ・ボックス)は、同社とミラクル・リナックスが共同開発したLinuxベースのものを設置している。
NECは今回のニューヨークの店舗のほか、「ユニクロ タイ セントラルワールド店」、「ユニクロ 韓国 江南店」、「ユニクロ 池袋東武店」など、世界各地のユニクロ主要店舗にデジタルサイネージシステムを導入している。ディスプレイの総数は1000面を超えるという。