ソニーとスウェーデンEricssonの合弁会社Sony Ericsson Mobile Communicationsは英国時間2011年10月14日、同年第3四半期の決算を発表した。売上高は158億6000万ユーロで前年同期の16億3000万ユーロをわずかに下回ったが、前期の119億3000万ユーロと比べ33%増加した。純利益は収支とんとんとなり、前年同期の4900万ユーロから減少した。前期は5000万ユーロの赤字だった。

 税引き前利益は3100万ユーロで、前年同期の6200万ユーロから半減したが、前期に計上した税引き前損失4200万ユーロから大きく回復した。

 当期の製品出荷台数は950万台だった。多機能携帯電話の減少が影響して前年同期を9%下回ったが、スマートフォンが伸びたことにより前期からは25%増加した。平均販売価格は166ユーロで、前年同期の154ユーロ、前期の156ユーロから上昇した。

 同社最高経営責任者(CEO)兼社長のBert Nordberg氏によると、売上高の80%以上を米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」を採用したスマートフォン「Xperia」が占めており、Xperiaはこれまで2200万台を出荷した。同社は引き続きスマートフォン市場に投資し、2012年にすべての製品をスマートフォンへ移行する。

 またSony Ericssonは、Androidスマートフォン市場における自社のシェアを、出荷台数ベースで約12%、売上高ベースで約11%と推計している。

 なお、Sony EricssonにおけるEricssonの持ち株分をソニーが買い取ることで交渉中との報道については、Nordberg氏はコメントを拒否した(米Wall Street Journal)。

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