米Googleは米国時間2011年10月14日、同社独自のSNS「Google+」などの主力製品にいっそう注力するためとして、「Buzz」を含む複数のサービス停止を発表した。

 Buzzは2010年2月よりWebメールサービス「Gmail」に追加された機能で、思いついたことや興味のあることなどを手軽にコメント投稿して他のユーザーと交流できる。しかし開始早々に、意図せず本名や居場所が公開されてしまう問題や、フォローする相手が自動で設定される機能などを巡ってプライバシー関連の批判を浴び、対策に追われた(関連記事:プライバシー団体が「Google Buzz」の調査をFTCに要請)。Googleは、数週間以内にBuzzとBuzz APIの提供を停止する予定で、停止した後、新規投稿はできなくなるが、過去のコメントを「Google Profile」で閲覧したり、「Google Takeout」を用いてダウンロードしたりすることは可能。

 そのほか、インターネットに公開されているソースコードを検索できる「Code Search」、モバイル向けミニブログサービス「Jaiku」、パーソナライズドホームページ「iGoogle」のソーシャル機能、一部の学術研究者向けにGoogle検索結果へのアクセスを提供する「University Research Program for Google Search」を2012年1月15日に終了する。Jaikuについてはユーザーがデータを書き出して保存するためのツールを提供する。またソーシャル機能を含まないiGoogleは今後も継続する。

 さらに同社は、開発中の技術を試験公開するサイト「Google Labs」を10月14日に閉鎖した。Google Labsの活動停止についてはすでに7月に予告していた(関連記事:Google、テストサイト「Google Labs」の活動を終了へ)。また、9月にはソーシャル検索「Aardvark」や新聞・雑誌記事の高速閲覧機能「Fast Flip」など10製品・サービスの打ち切りを発表している(関連記事:Google、ソーシャル検索Aardvarkなど10製品・サービスを打ち切りへ)。

[発表資料へ]