Skypeの日本向けWebサイト。中央にマイクロソフトによるコメントが掲載されている
Skypeの日本向けWebサイト。中央にマイクロソフトによるコメントが掲載されている
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 米マイクロソフトは2011年10月13日(米国時間)、インターネット通話ソフト大手のスカイプ・グローバル(ルクセンブルク)の買収を完了したと発表した。これにより、スカイプは公式にマイクロソフトの新しい事業部の一つとなった。両者は2011年5月10日(同)、マイクロソフトがスカイプを現金85億ドルで買収すると発表していた。

 マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEO(最高経営責任者)は、「Skypeは世界中の数億人もの人々に愛されている驚異的な製品でありブランドだ。我々は、人々が家族、友人、顧客、同僚と、いつでもどこでもつながり続けられる新しい方法を創造するために、スカイプのチームと一緒に働くことを楽しみにしている」とコメントしている。

 スカイプのトニー・ベイツCEOは、マイクロソフトのSkype事業部プレジデントの職に就き、バルマーCEOの直属となる。日本を含む世界各地の同社の従業員は、勤務を継続。ベイツ氏は、「両社の協力により、1日当たり10億ユーザーというSkypeの目標達成を加速できるだろう」と話している。

 将来的にSkypeは、ゲーム機の「Xbox」やそのコントローラー「Kinect」、スマートフォン用OS「Windows Phone」、そのほかのWindows機器などさまざまなマイクロソフト製品に対応する予定。また、マイクロソフト以外の製品についてもサポートを継続するという。