日本オラクルは2011年10月13日、連結会計ソフト「Oracle Hyperion Financial Management」の導入を支援するためのテンプレート「Japan Starter Kit 2」を発表した。Japan Starter Kit 2を利用することで、日本の会計基準やIFRS(国際会計基準)に基づいた連結決算処理ができるシステムが構築しやすくなるという。Hyperion Financial Managementの購入者に無償で提供する。

 Japan Starter Kitは、日本企業向けに連結決算処理をするために必要な入力画面や処理機能、レポートなどをまとめたテンプレート。「2」では、Hyperion Financial Managementを利用してIFRS対応を実現するために必要なガイドラインを提供したり、制度連結に必要な処理を支援する機能を強化したりした。

 Japan Starter Kit 2では、固定資産の未実現利益の処理に関するモジュールを新たに追加したほか、内部取引消去機能で特定会社間の消去パターンを使い分けられるようにした。会計制度の変更に対応するための設定ガイドや手順書なども提供する。

 日本オラクルはJapan Starter Kit 2の提供開始と同時に「連結経営管理アセスメントサービス」も開始した。Hyperion Financial Managementの導入を検討している顧客に対して、連結会計システムのグローバル展開などの企画立案や実際の導入を支援する。