2011年10月14日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2011」展示会の富士通ブースでは、Android OSを搭載したスマートフォンやタブレット端末と、Windowsパソコンを統合管理できるクラウドサービス「IT Policy N@vi(アイティポリシーナビ)」を参考展示している。
IT Policy N@viは、モバイル機器のカメラ機能や無線LAN機能を制限したり、紛失時に遠隔地からロックをかけたりデータを削除したりできるという点では、一種のMDM(モバイルデバイスマネジメント)ソリューションといえる。ただそれだけではなく、Android端末とWindowsパソコンの両方に対して、セキュリティポリシーが守られているかや、IT資産管理・ライセンス管理ができる点が大きな特徴となっている。
ポリシー違反が起こっている項目を赤く表示するなどして、対象端末の状況を一括して把握できるWeb管理画面を備える点も特徴だ(写真1)。IT Policy N@viの販売元は富士通四国システムズ。同社によると、10月末にサービスを開始する予定だという。
富士通ブースの同じコーナーには、10月3日に発表したばかりの「ProSmart 保守点検」サービスもデモ展示している。
ProSmart 保守点検は、モバイル機器としてスマートフォンを活用した保守点検ソリューション。これまでハンディターミナルなどを使って実施していた設備点検などの保守業務に関する確認・報告作業などを、スマートフォンを利用したクラウドサービスとして利用できるようになる(写真2)。
従来は専用のハンディターミナルを使った個別アプリとして開発していたものを、汎用的なスマートフォンとクラウドサービスで提供するため、ユーザーはシステムコストを低減できるという。
ProSmart 保守点検の販売元は富士通関西システムズ。販売は既に開始している。