写真1●au版のiPhone 4S。通信事業者名にKDDIの文字がある
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写真2●KDDIの田中孝司社長
写真2●KDDIの田中孝司社長
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写真3●au版iPhone 4S最初の購入者(右)と田中社長
写真3●au版iPhone 4S最初の購入者(右)と田中社長
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 KDDIは2011年10月14日、アップル製スマートフォン「iPhone 4S」の発売記念セレモニーを、都内にあるKDDIデザイニングスタジオで開催した(写真1)。席上、田中孝司社長は「iPhoneを発売できて本当に嬉しい」と繰り返し、同社の期待の高さをうかがわせた(写真2)。

 田中社長は「auの今年下半期のメッセージは『未来は、選べる』というもの。iPhoneがラインアップに入ることで選べる環境ができた」とした。

 ライバルのソフトバンクに対しては「以前社長をしていたUQコミュニケーションズではiPhoneユーザーの社員がいたが、その社員からエリアに関する不満を聞いていた。我々が自慢できるのは電波のカバー範囲。『iPhoneに、もっと「つながり」を。』を我々のメッセージにしていく」と牽制した。

 特にネットワークについては「通信事業者はネットワークが命だと思っている。我々は全国津々浦々、山の上にも基地局を立ててきた。スペック上の通信速度でうんぬんという声もあるが、今日以降使ってみれば分かる。来週には比較の渦になるだろう」と自信を見せた。

 ソフトバンクと比べて約500円高く設定した通信料金については「実際にはオプションを入れるとほとんど違いがないが」としつつ、「我々のネットワークとiPhoneの組み合わせの価値を理解してほしい」とした。

 イベントでは当日購入者1人目への手渡しも実施(写真3)。練馬区から来たという女性は「以前からiPhoneユーザーだが、これまでは自宅が圏外でベランダに出ないと使えなかった。auは電波状態が良いと聞いたので乗り換えに来た」とコメントした。

 なお、報道陣から売り上げ目標やiPad 2販売の可能性についての質問もあったが、田中社長は恒例となりつつある「ノーコメント」でかわした。