米Googleが米国時間2011年10月13日に発表した同年第3四半期の決算は、売上高が97億2000万ドルで前年同期の72億9000万ドルと比べ33%増加した。提携パートナーに支払う手数料(TAC)を除いた売上高は75億1000万ドルとなる。

 会計原則(GAAP)ベースの純利益は27億3000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は8.33ドル)で、前年同期の21億7000万ドル(同6.72ドル)と比べ26%増加した。営業利益は30億6000万ドルで前年同期の25億5000万ドルから拡大した。

 株式報酬関連費用などを除いた非GAAPベースの場合、純利益は31億8000万ドル(同9.72ドル)で営業利益は36億3000万ドルとなる。前年同期はそれぞれ24億6000万ドル(同7.64ドル)と29億3000万ドルだった。

 同社最高経営責任者(CEO)のLarry Page氏は、「売上高が100億ドルに迫り、すばらしい四半期だった」と述べ、9月20日に一般向けベータ提供を開始した独自SNS「Google+」のユーザーが4000万人を超えたことを明らかにした。

 事業別の業績をみると、傘下のWebサイトによる売上高が67億4000万ドル(総売上高の69%)で前年同期比39%増加した。パートナーサイトからの売上高は26億ドル(同27%)で同18%増えた。米国外の売上高は53億ドル(同55%)だった。

 傘下のWebサイトおよびパートナーサイトを含む広告のペイドクリック総数は前年同期と比べて約28%増加し、クリック単価は約5%上昇した。TACは22億1000万ドルで、広告収入の24%を占めた。当期末時点の正社員数は3万1353人で、前期末時点の2万8768人から増加している。

 米メディアの報道(Forbes)によると、アナリストの予測はTACを除いた売上高が72億1000万ドル、特別費用を除いた1株当たり利益が8.74ドルだった。同社の株価は通常取引の終値が前日比1.9%増の558.99ドルだったが、時間外取引で8.2%増の593.60ドルを付けた。

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