写真●NTTドコモの「モバイルセキュアデスクトップ」展示
写真●NTTドコモの「モバイルセキュアデスクトップ」展示
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 NTTドコモは、東京ビッグサイトで開催中のITpro EXPO 2011において、同社が提供する遠隔オフィスサービス「モバイルセキュアデスクトップ」を展示している。外出先あるいは自宅からでも、会社と同じ仕事環境を実現するサービスである。

 モバイルセキュアデスクトップは、仮想デスクトップ環境をスマートフォンやタブレット、PCといった端末から、NTTドコモの通信ネットワーク経由で利用できるサービス。ユーザーは、あたかも会社のWindowsデスクトップがスマートフォンやタブレット、自分のPC上にあるかのように表示・操作できる。

 NTTドコモのデータセンター内サーバーでは、各ユーザーごとのWindowsデスクトップ環境を用意。端末側で入力した情報はデータセンターのサーバーに送られる。サーバーが処理した結果の画面データは、前回の画面との差分だけを圧縮して端末側に送り返す。端末側はその差分情報を反映した新たな画面を表示する。

 データはすべてデータセンター上にあるため、パソコンなどを外部環境に持ち出さなくても、出先で利用環境が整う。例えば、スマートフォンやタブレットでは扱うのが難しいOfficeのデータについても、データセンターのWindows環境でアプリケーションを動作させて利用できる。災害発生時のBCP(事業継続計画)にも役立てられる。

 展示会場では、Optimus PadやGALAXY Tab 10.1 LTEといった最新タブレットやスマートフォン、PCをXi経由で接続する環境を用意。これらの上で、モバイルセキュアデスクトップを実際に試せるようになっている。