写真●同社ブースにおいてAsakusa Frameworkの事例を紹介
写真●同社ブースにおいてAsakusa Frameworkの事例を紹介
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 ノーチラス・テクノロジーズは2011年10月12~14日に開催中のITpro EXPO 2011において、分散処理基盤Hadoopで基幹系バッチ処理システムを構築するためのフレームワーク「Asakusa Framework」の利用事例を紹介している。内容はパンの小売店舗を直営するアンデルセングループが現在開発中の、生産管理システムのバッチシステム。クラウド上でバッチを分散実行することにより、所要時間を従来の4時間から20分程度に短縮できる見込みという。

 同事例における分散処理の実行環境としては、2011年8月から国内で利用可能となったAmazon VPC(Virtual Private Cloud)を用いる。Asakusa Frameworkが動作するバッチサーバーは、生産管理システムからバッチ処理用データを受け取ると、必要な台数分だけAmazon VPCのノードを起動して分散処理をスタートさせる。そして分散処理が終わったら、処理結果を受け取り、Amazon VPCのノードを停止させる。こうした仕組みによって、バッチ処理時以外はAmazon VPCの利用料がかからないようにした。

 なお、ノーチラス・テクノロジーズはウルシステムズでAsakusaを開発していたメンバーと、イーシー・ワンで運用管理ツールを開発していたメンバーが統合し、2011年10月3日に設立した会社である。