写真1●Sinfonexを用いてID情報を受け渡す画面
写真1●Sinfonexを用いてID情報を受け渡す画面
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 NTTデータは2011年10月12~14日に開催されている「ITpro EXPO 2011」の同社ブースにおいて、クラウド連携ハブの「Sinfonex」を用いたデモを実施している。Sinfonexは2011年夏に提供が開始された、社内システムやクラウド上の各種サービスをつなぐサービス。デモの内容は、中小企業の経営を支援するWebサービス「BizMARE」とYahoo! JAPANの認証連携である。

 Sinfonexは、複数システムにバラバラに存在するID情報をひも付けてシングルサインオンを実現する機能を中心に、クラウド上のさまざまなサービスを簡便に利用できるようID情報を配信するプロビジョニング機能や、OAuthのトークン管理機能などを備える。デモでは、ID情報をひも付ける機能を使って、ユーザーがBizMAREを新たに利用する際に、Yahoo! JAPANに登録されているID情報の一部をBizMAREに渡す様子を見せている。この仕組みを用いることで、ユーザーはBizMAREへのID情報の登録作業が省力化される。

 ID情報の受け渡しに先立って、ユーザーはYahoo! JAPANに登録されている表示名や名前、性別などのうち、どれをBizMAREに渡すか指定できる(写真1)。このデモではID情報を受け渡すプロトコルとして、OpenIDを使用する。

 なお、Sinfonexは社内と社外のシステム間で認証連携を行う際などに使われるプロトコルのSAML(Security Assertion Markup Language)にも対応している。それにより、社内の認証システムを使ってクラウド上のGoogle AppsやSalesforce CRMサービスなどにログインすることも可能である。