カナダResearch In Motion(RIM)は、同社のモバイル端末「BlackBerry」向けサービスで今週発生した障害に関して、同社サイトで謝罪するとともに現状を説明した。現地時間2011年10月10日よりメッセージ配信やブラウジングで問題が生じ、現在も正常化に向けて復旧に取り組んでいるという。

 障害は電子メールサービス、メッセージングサービス「BlackBerry Messenger(BBM)」、Webブラウジングで発生した。10月10日にEMEIA(欧州、中東、インド、アフリカ)でトラブルが確認され、10月12日にカナダ、中南米、米国にも影響が広がった。RIMによると、同社インフラ内のスイッチの不具合が原因だが、フェイルオーバーが正常に機能しなかったため大量のバックログが蓄積され、メッセージ送受信やブラウジングの遅滞を引き起こした。

 10月12日17時44分時点で、電子メールシステムはいずれの地域でも稼働しており、サポートチームがバックログメッセージの処理を行っている。BBMはオンライン回復し、トラフィック通信も問題ないとのこと。ブラウジングはEMEIAで断続的にアクセスできなくなる状態が続いているが、米大陸では一部を除いて回復した。

 同社は今後もWebサイトで状況報告を続けるとしている。なお、英メディアの報道(Financial Times)によると、スイッチの不具合が発生したのは英ロンドンの郊外にあるスラウのデータセンター内だという。

[RIMのサービス障害に関する情報ページ]