米ビトリア・テクノロジー日本法人は2011年10月12日、データ分析/可視化ソフトウエア「M3O Operational Intelligence Products 3.2」の日本語化を完了、日本市場への提供を始めたと発表した。社内システムを行き来するデータを分析することで、業務の流れを可視化できるほか、サイバー攻撃の予兆を検知する用途にも使える。通信事業者や公共団体、金融事業者など向けに、年内に数社、2012年には20社への導入を目指す。

 M3Oは、大量のデータをリアルタイムに分析する複合イベント処理(CEP)技術、分析したデータをグラフなどで可視化する技術などを組み合わせたソフトウエアである。データウエアハウスに情報を集積する従来のBIツールと比べ、リアルタイムに情報を得やすくなるという。ERPなど社内業務システムと組み合わせれば、サブシステム間でやりとりされる社内データをリアルタイムに分析し、事業プロセスを可視化したり、現場で起きた変化や異常を検知したりできる。通信インフラやスマートグリッドに適用すれば、データの流量やパケット転送先などの情報から、インフラの異常やサイバー攻撃の兆候を検知できるという。

[発表資料]