写真1●EMCジャパンの徳末哲一 常務執行役員ストラテジー・アライアンス統括本部長
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写真2●日本IBMの俵雄一 理事Information Management事業部長
写真2●日本IBMの俵雄一 理事Information Management事業部長
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写真3●日本オラクルの三澤智光 専務執行役員ソフトウェアライセンス事業製品事業統括兼テクノロジー製品事業統括本部長
写真3●日本オラクルの三澤智光 専務執行役員ソフトウェアライセンス事業製品事業統括兼テクノロジー製品事業統括本部長
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写真4●日経コンピュータの中田敦 記者
写真4●日経コンピュータの中田敦 記者
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 「今、なぜこれほどビッグデータが注目を集めているのか、そもそもビッグデータとは何を指しているのか」。東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2011」において20011年10月12日、「ビッグデータが変えるビジネス、社会」と題してEMCジャパン、日本IBM、日本オラクルの3社のキーパーソンによるパネル討論会が開催された。同討論会は、モデレータを務める日経コンピュータの中田敦 記者の冒頭の問いかけからスタートした。

 ビッグデータの定義についてEMCジャパンの徳末哲一 常務執行役員ストラテジー・アライアンス統括本部長は、「いろいろな定義があってまだ明確には定まっていないし、今後もいろいろと変わっていくだろう。定量的な数字としては、今後10年で現在のペタバイトからゼタバイトのオーダーまでデータ量が伸びると予想されている。この増量するデータの中心が、ブログやツイッターなどの非構造化データだ」と指摘した。

 日本IBMの俵雄一 理事Information Management事業部長は、IBMがグローバルで実施しているCEOへの調査の結果を紹介した。「今後3年間で自社に最も大きな影響を与える外部要因は何か、という質問に対して5分の4のCEOが市場の変化が脅威だ、と答えた。その変化をいち早くつかむために何をするか、という質問に対しては、顧客接点から集まる情報を重視する、という答えが圧倒的に多かった。この顧客の行動を調べるために必要になる大量のデータは、ビッグデータの主要なものの一つだ」(俵理事)。

 日本オラクルの三澤智光 専務執行役員ソフトウェアライセンス事業製品事業統括兼テクノロジー製品事業統括本部長は「情報爆発は本当に起きている。ネットワークトラフィックは2009年までの累計が150エクサバイトだったのにもかかわらず、2010年は単体で175エクサバイトだ。過去の累計より、単年のほうがトラフィックが多いのだ。ビッグデータに対して、企業はなんらかの対応を取るべきフェーズにきている」。