写真1●NTTコミュニケーションズが展示しているAndroid端末を使った「リモートオフィスソリューション」
写真1●NTTコミュニケーションズが展示しているAndroid端末を使った「リモートオフィスソリューション」
[画像のクリックで拡大表示]

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、東京ビッグサイトで開催中の「ITpro Expo 2011」展示会で、スマートフォンを使った「リモートオフィスソリューション」をデモンストレーションしている(写真1)。

 同社が2011年10月4日から提供を開始したもので、Android 2.2搭載端末「Dell Venue」を使って、社内のオフィス環境にあるファイルを社外から利用できるようにしたり、内線電話端末として通話するソリューションを見せている。

 利用できるサービスは、NTTコムのクラウド基盤「BizCITY」上で運用する(1)仮想デスクトップサービス、(2)共有ストレージ、(3)050番号を使うIP電話サービス「050 plus for Biz」の三つ。Android端末に、それぞれのサービスに対応したアプリを導入して利用する形となる。利用可能なサービスは今後、順次拡大していくという。

 対応する端末は、現時点ではNTTコムが独自に調達したDell Venueのみ。しかし今後は、Android 2.3を搭載した端末をラインアップに加えていく方針だとしている。社外での接続手段は、NTTコムがMVNO(仮想移動体通信事業者)として提供するNTTドコモ網の3Gデータ通信回線や、NTTコムの公衆無線LANサービス「ホットスポット」を使う。音声回線を利用できないデータ通信専用SIMを使っているため、すべての通話は050電話アプリで行う。

 利用料金は、050電話と3G回線、公衆無線LANをセットにしたベーシック構成の「050プラン」が、1端末あたり月額5880円から。050電話アプリ同士の通話料は無料で、企業側の固定電話にNTTコムや提携ISPの050電話サービスを併せて使えば、固定-移動端末間の通話料も無料になる。