写真1●ACCESSブースで展示中の「EPUB3・HTML5対応 電子書籍向けソリューション」
写真1●ACCESSブースで展示中の「EPUB3・HTML5対応 電子書籍向けソリューション」
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写真2●EPUB3への正式対応をうたったビューアアプリを搭載したAndroid端末をデモ展示している
写真2●EPUB3への正式対応をうたったビューアアプリを搭載したAndroid端末をデモ展示している
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 東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2011/スマートフォン&タブレット2011秋」のACCESSブースでは、次世代の電子書籍向けフォーマットである「EPUB3」およびHTML5への対応をうたった電子書籍向けソリューション(写真1)を展示している。

 EPUB3は、米IDPF(International Digital Publishing Forum)が標準化を進めている電子書籍フォーマット。最新のWebページ記述言語であるHTML5をベースにしており、HTML5が備える動画や音声などのメディア再生やJavaScriptを使ったインタラクティブ性の導入、縦書きを含む多言語への対応といった特徴を備えている。10月11日(米国時間)にはIDPFの委員会で最終仕様(Final Specification)が承認され、いよいよ本格的な普及への秒読み段階に入っている。

 ACCESSのブースでは、スライドショーや動画コンテンツなどのリッチコンテンツを電子雑誌などに組み込むことが可能なオーサリングツール「eBookBuilder」や、EPUB3/HTML5対応の電子書籍閲覧用アプリ(ビューアアプリ)をインストールしたAndroid端末を展示(写真2)。同社によれば、EPUB3への正式対応をうたい、日本語の縦書きレイアウトの表示などにきちんと対応しているAndroid向けのビューアアプリは業界初だという。

 EPUB3/HTML5に対応した電子書籍を普及させるには、コンテンツを作成するオーサリングツールの拡充も欠かせない。ACCESSによれば、現状ではまだeBookBuilderはEPUB3/HTML5で電子書籍コンテンツを出力できるようになっていないが、年内には対応できる見込みだという。

■変更履歴
ACCESSからの追加の情報提供を基に第3および第4段落を書き換えました。 [2011/10/14 14:10]