写真1●SNMPcの監視画面
写真1●SNMPcの監視画面
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 ロジックベインは2011年10月12日、100万円以下の低価格で利用できるネットワーク管理ソフト「SNMPc」の新版「version8.0.4」を、ITpro EXPO 2011の会場で初展示した。新版では、新たにIPv6環境を監視できるようにした。2011年10月3日に出荷を開始している。開発会社は、米Castle Rock Computing。

 SNMPcは、SNMPマネージャソフト。SNMPv3を用いたネットワーク監視を中核に、TCPポートに対するサービスの死活監視ができる。最大の特徴は価格を低く抑えている点。監視対象1000オブジェクトのワークグループ版が46万8000円(税別)、監視対象10万オブジェクトのエンタープライズ版が96万8000円(同)である。

 旧版よりも操作性を高めている。例えば、画面上でデバイスを右クリックすれば、任意の操作をカスタム作成できる。プライベートMIBのコンパイルも簡単で、特定フォルダーに各社のプライベートMIBを取り込んで追加ボタンなどを押すだけで済む。運用時には、監視データが異常値かどうかを判断するしきい値を自動的に調整できる。

 分散アーキテクチャーを採用しており、多階層で運用できる。監視ノード数が多い大規模ネットワークにおいて、管理マネージャの配下に「リモートポーラ」と呼ぶマネージャを複数配置して、ポーリングを分散化できる。多数のSNMPcマネージャを統合するマネージャオブマネージャ(MoM)構成もとれる。

 今回の新版では、IPv6環境で、IPv6アドレスによる監視を可能にした。