写真●SIサービス「iStorage NASスイッチデータ移行サービス」のパネル展示
写真●SIサービス「iStorage NASスイッチデータ移行サービス」のパネル展示
[画像のクリックで拡大表示]

 NECは2011年10月12日、NAS(ファイルサーバー)のリプレースを支援するSIサービス「iStorage NASスイッチデータ移行サービス」を、ITpro EXPO 2011のブースでパネル展示した(写真)。サービスは2011年6月から提供しているもの。

 旧式のNASから新型のNASへのデータ移行を支援する。具体的には、リプレースの手段として、F5ネットワークスジャパンが販売しているNAS仮想化装置「F5 ARX」を利用する。NECが所有するF5 ARXをユーザーに貸し出し、同装置の機能を使ってデータを移動させる。

 SIサービスの料金は、F5 ARXを1カ月間借りる利用料を含んで、98万円から。SIサービスの作業範囲は、F5 ARXの環境構築(データ移行用)、サーバーからのNAS領域の認識、移行動作確認まで。初期設定後は、NASの利用に合わせて順次、データが旧式NASから新型NASへと自動的に移動する。データの移行先となるNASストレージは、別途必要になる。

 なお、F5 ARXとは、複数のNASを束ねて単一のNASとして運用するためのNAS仮想化アプライアンスである。ファイルアクセス(CIFS/NFS)の代理アクセスサーバー(プロキシー)として動作する。主な利用用途の一つが、NASのリプレースである。NASの運用を続けながら、古いNASから新しいNASへとデータを移行できる。