NTT西日本とNTTスマートコネクトは2011年10月12日、教育委員会と小中学校向けにクラウド型校務支援サービス「Bizひかりクラウド コミュニティ ひかり校務支援」の提供を開始した。教育用ソフト会社であるEDUCOMの校務支援Webアプリケーション「EDUCOMマネージャー」をベースに、NTT西日本がSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供する。サービスの運用はNTTスマートコネクトが担当する。

 NTT西日本の有田忠文ソリューションビジネス部地域ICT推進グループ文教チーム担当部長は「2009年に実施された『スクールニューディール』で学校の先生に一通りパソコンが配備された。そのパソコンを利用して、校務を効率化できるアプリケーションを手軽に使えるようにした」という。従来は手作業で管理することが多かった生徒の出欠管理や施設・備品予約、教職員間の連絡などを、教職員間で情報を共有しながらブラウザー上で実施できるようにする。

 料金は個別見積もり。「1校当たりの月額を4万円くらいにしたい」(有田担当部長)という。サーバーやアプリケーションを自前で調達した場合に比べ、5年間のTCO(総所有コスト)を3割程度安価にできる見込みだ。基本機能では、連絡掲示板、個人連絡、予定表、施設・備品予約、週案・時数管理、出欠管理、いいとこみつけ(児童・生徒の気付き)といったサービスを利用できる。オプションサービスで成績管理なども追加できる。