R.I.P. Steve Jobsページ
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 英SophosとスペインPanda SecurityのPandaLabsはそれぞれ米国時間2011年10月6日、米Apple共同設立者のSteve Jobs氏の訃報を悪用した詐欺が「Facebook」サイトに登場したとして、注意を呼びかけた。

 両社によると、最初にJobs氏の死亡が発表されてから数時間でFacebook内に「R.I.P. Steve Jobs」というページが設置され、「Steveを偲んで、今夜50台のiPadを譲る。Steve Jobsよ安らかに」というテキストとともにURLリンクが付いたコメントが投稿された。

 このリンクをクリックすると、無償iPadを受け取るためのアンケート懸賞のWebページに誘導される。ユーザーがスペインからアクセスすればスペイン語、オーストラリアからアクセスすれば英語というように、ユーザーがいる場所に応じて言語表示が変わる。

 またSophosの関係者が2回目にそのページを訪れてみると、今度はカジノサイトが表示された。このことからSophosは、攻撃者がアフィリエイトでお金を稼ごうとしているとみている。

 PandaLabsによれば、R.I.P. Steve Jobsページは10月6日朝の時点で閉鎖されているが、それまでに2万1000人以上が不正リンクをクリックしたという。リンクはURL短縮サービス「bit.ly」を利用したもので、Sophosは同リンクを無効にするようbit.lyに依頼した。

[Sophosの公式ブログ]
[PandaLabsのプレスリリース]