2011年10月5日(米国時間)、Oracle OpenWorld 2011の最終基調講演に登壇した米オラクルのラリー・エリソンCEO(最高経営責任者、写真1)は、パブリッククラウドサービス「Oracle Public Cloud」を発表した(写真2)。
パブリッククラウドは、米アマゾンや米セールスフォース・ドットコムなど強力なライバルがひしめく“激戦区”。これらに対抗するためオラクルはOracle Public Cloudをどう仕立てたのか。エリソンCEOが示したプレゼンテーションの写真を通じて概要を見ていこう。
まず、このサービスの全体像を示しているのが写真3だ。Oracle Public Cloudを構成する8種類のコンポーネントを見ると、下段にデータベースやミドルウエアなどのプラットフォーム関連サービスが並ぶ。写真4では、データベースサービスでは各種のOracleデータベースが動く。Oracle Public Cloudでもアマゾンのクラウドでも、あるいはオンプレミスでもデータベースアプリケーションを変更することなく動作するとしている。
続いて写真5では、クラウド経由でミドルウエアを使うサービスに言及。こちらも業界標準仕様を採用し、アマゾンやオンプレミスと相互にアプリケーションを移設できることをアピール。さらに写真6のようにデータサービスにも触れられている。
写真3に戻り、8個並んだコンポーネントのうち上段にある4個を見てみよう。いずれもSOAベースのアプリケーションスイート「Oracle Fusion Applications」に含まれる、アプリケーションモジュールの一部だ(関連記事)。ユーザーはこれらのアプリケーションを利用してもよいし、Javaで開発した自社製アプリなどを組み合わせて使うこともできる。
最後に、サービス内容を補足している写真7を掲載する。エリソンCEOは、ユーザートラフィックが急増した場合でもキャパシティーに制限を設けないことを、特にアピールしていた。