米comScoreは現地時間2011年10月5日、米国携帯電話市場に関する調査結果を発表した。それによると、2011年8月(2011年6~8月の3カ月平均、以下同)のスマートフォンOSは、米Googleの「Android」が4割以上のシェアを占めて首位を維持した。

 8月における13歳以上の米国スマートフォンユーザーは8450万人で、5月(2011年3~5月の3カ月平均、以下同)と比べ10%増加した。OS別シェアを見ると、Googleが43.7%を獲得し、5月より5.6ポイント急伸した。続いて米Appleはシェア27.3%で、0.7ポイント増加した。Googleのシェア拡大の影響を最も受けた3位のカナダResearch In Motion(RIM)は、5.0ポイント減の19.7%となった。4位の米Microsoftは0.1ポイント減の5.7%。5位はフィンランドNokiaの「Symbian」で、シェアは0.3ポイント減の1.8%だった。

 なお、NokiaはSymbian関連のソフトウエア開発とサポート業務を米Accentureに委託することで、9月30日にアウトソース契約を締結している(関連記事:NokiaとAccenture、Symbianアウトソース契約の手続きを完了)。


■表:米国のスマートフォンOS別市場シェア

2011年5月 2011年8月 増減
のシェア のシェア (ポイント)
Google 38.1% 43.7% 5.6
Apple 26.6% 27.3% 0.7
RIM 24.7% 19.7% -5.0
Microsoft 5.8% 5.7% -0.1
Symbian 2.1% 1.8% -0.3
合計 100.0% 100.0% N/A

出典:comScore

 携帯電話全体のメーカー別シェアでは韓国Samsungが首位を維持した。8月における13歳以上の米国携帯電話ユーザーは2億3400万人で、そのうち25.3%がSamsung製品を使っていた。2位以下は韓国LG(シェアは21.0%)、米Motorola(同14.0%)、Apple(同9.8%)、RIM(7.1%)となっている。このうち5月と比べてシェアが拡大したのはSamsung(0.5ポイント増)とApple(1.1ポイント増)だった。

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