写真1●主要なソーシャルメディアにおける利用者の関心事や流行などを探れる「トレンド分析」
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写真2●自分の登録アカウントに関係する様々な情報を収集し解析できる「アカウント解析」
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 ユーザーローカルは2011年10月4日、FacebookやTwitterなどSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を中心とした複数のソーシャルメディアを横断的に分析および管理可能にするSaaS型の解析ツール「UserLocal ソーシャルメディア解析」の提供を開始した。

 同社Webページからユーザー登録をすることで利用できる。利用料は無料。登録に当たってはFacebookおよびTwitterアカウントが必要となる。10月4日から先行登録キャンペーンとして1万ユーザー限定で受け付けを開始していたが、5日午後3時ころまでに締め切られており、現在は第2期の事前登録受付が始まっている(第2期登録ユーザーの利用可能時期は未定)。

 UserLocal ソーシャルメディア解析は、(1)主要なソーシャルメディアにおける利用者の関心事や流行などを探れる「トレンド分析」、(2)つながりを持つユーザーの属性情報など自分の登録アカウントに関する様々な情報を収集し解析できる「アカウント解析」、(3)自分のファンや親しいユーザーとの緊密なコミュニケーションを支援する「ソーシャルCRM」(コミュニケーション管理)――という三つのサービスで構成する。

 トレンド分析では、企業名や商品名といった特定のキーワードを基に複数のソーシャルメディア上で利用者の発言を調査し、クチコミの盛り上がりの様子や反響などを分析できる(写真1)。キーワードに関するメディアごとの発言数のほか、書き込みの特徴(ネガティブ・ポジティブ判定)なども表示可能だ。対応予定のメディアは、Facebook、Google+、Twitter、Wikipedia、YouTube、アメーバブログなどとなっている。

 アカウント解析では、ユーザーが作成したFacebookページで「いいね!」ボタンを押したファンの数やウォールへの投稿表示数、Twitterのフォロワーの獲得数推移やユーザー属性(地域、年齢、性別比)などを分析できる(写真2)。YouTubeのチャンネル視聴回数や評価の変遷なども調査可能だという。対応予定のメディアはFacebook、Google+、Twitter、mixiおよびYouTube。

 ソーシャルCRMでは、ファンとのコミュニケーションを支援するための機能として、スケジュールを指定して発言する「予約配信機能」や、コメントに対する「返信管理機能」、熱心なファンをリストアップする「顧客管理機能」などを提供する。対応予定のメディアは、FacebookおよびTwitterとなっている。

 なお、10月5日現在で提供されているのはFacebookページの「いいね!」数のトレンド・データのみとなっており、それ以外の上記機能については「10月下旬から順次提供していく予定」(ユーザーローカル)だとしている。同社では今後、テキストマイニング機能やソーシャルCRM機能、データダウンロード機能などを強化した有料版の提供も予定しているという。