写真●iCloudのイメージ(Appleの資料)
写真●iCloudのイメージ(Appleの資料)
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 米Appleは米国時間2011年10月4日、クラウドコンピューティングを利用して音楽や写真、アプリケーション、文書などを保存および管理できる無料のサービス「iCloud」を10月12日に提供開始すると発表した。

 iCloudは今年6月に発表していたサービスで、同社のスマートフォン「iPhone」、タブレット端末「iPad」、携帯型デジタルプレーヤー「iPod touch」や、MacおよびWindowsパソコンのアプリケーションと連動し、すべての機器でデータを最新の状態に保つことができる(関連記事:Apple、「iCloud」を発表、音楽/アプリ/電子書籍などクラウドで管理)。

 音楽配信サービスと連動する「iTunes in the Cloud」、撮った写真をすべての機器にプッシュ送信する「Photo Stream」、文書を共有および同期する「Documents in the Cloud」、iOSデバイスのバックアップを行う「iCloud Backup」のほか、連絡先、カレンダー、メールを一元管理する機能、アプリケーション配信サービス「App Store」や電子書籍配信の「iBookstore」と連動する機能を備える。また、紛失したiOSデバイスやパソコンを探したり、情報保護のためにロックあるいはデータ削除したりできる「Find My iPhone」機能も提供する。

 新たに「Find My Friends」機能が追加され、位置情報を公開しているユーザーの現在地を地図上で確認したり、ユーザー同士で位置情報を共有したりできる。

 iCloudは同社の最新モバイルプラットフォーム「iOS 5」を搭載したデバイス、最新OS「Mac OS X 10.7(Lion)」を搭載したパソコン、「Windows Vista」または「Windows 7」を搭載したパソコンで利用可能。バックアップや文書保存用に5Gバイトのストレージ容量を使用できる。Appleの配信サービスから購入した音楽、電子書籍、テレビ番組、アプリケーションとPhoto Stream画像の容量はカウントされない。

 また、ユーザーのプレイリストと「iTunes Store」の音楽ライブラリーを照合して、合致した楽曲をデジタル著作権管理(DRM)を外したAAC形式(256kbps)で提供する「iTunes Match」サービスは年間利用料24.99ドルとする。米国のみで10月後半に提供を開始する。

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