図1 新型iPhoneを“餌”にしたウイルスメールの例(英ソフォスの情報から引用)
図1 新型iPhoneを“餌”にしたウイルスメールの例(英ソフォスの情報から引用)
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図2 ウイルスを実行すると表示される画像の例(フィンランド エフセキュアの情報から引用)
図2 ウイルスを実行すると表示される画像の例(フィンランド エフセキュアの情報から引用)
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 フィンランドのエフセキュアや英ソフォスなどは2011年10月3日(現地時間)、新型「iPhone」を“餌”にしたウイルスメールが出回っているとして注意を呼びかけた。メール中のリンクをクリックすると、ウイルスがダウンロードされる。

 今回確認されたメールは、新型iPhoneをイメージさせる画像を貼ったHTMLメール(図1)。メールには、「iPhone 5GS」といった記述がある。

 メール中のリンクをクリックすると、あるWebサイトに誘導され、「iphone5.gif.exe」という実行形式ファイルがダウンロードされそうになる。このファイルは、Windowsで動作するウイルス。

 このファイルをダウンロードして実行すると、ある画像が表示されるとともにウイルスが動き出す(図2)。動き出したウイルスはパソコンを乗っ取り、インターネット経由で攻撃者が操れるようにする。

 ソフォスによれば、新型iPhoneへの期待が高まっている現在が、攻撃者にとっては名前を悪用する“絶好の機会”だという。このため、新型iPhoneを餌にしたウイルスメールなどは今後も出回る可能性が高いとして注意を呼びかけている。